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人生の師匠で愛人

サイキ

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私が30代後半の若かりしころの話である。
そのころの私は結婚はしていたものの女好きで常に相手を探していた。
結婚して10年になっても、妻との夜の生活も週三回はあった。
実際には相手が変われば毎日でもよかった。

それほどにセックスに対しては、ある意味貪欲だったし自信もあった。
但し、相手に求めるものは、ずばりセックスしかなかった。
しかし、お金で相手をする商売女や水商売の女性には手を出すことはなかった。
常に、素人限定で年齢を問わず、その女性を落とすまでの過程を楽しんだ。

不器用な私には、女性を口説く特別なテクニックなどなにもなかった。
特別、話も旨いわけでもなかったし、お金に余裕があるわけでもなかった。
ただ私には仕事柄多くのお客様と接するなか、相手の話に合わせることができた。
そして、相手を決して不快な思いにさせないことを最優先に考え、私と話すことで
気分が良くなる、楽しくなる、もっと話したいと思わせる。

一緒にいたいと相手が思うようになると目標の90パーセントは達成できたと思う。
それを感じ取るには、常に研ぎ澄まされた感性と忍耐が必要だった。

最初に結ばれる場所は車の中が成功する確立は高かった。しかも夜が多かった。
私が住んでいた田舎では、そんな場所を探すに困ることはなかったし、ホテルなどに
余計なお金をかける必要もなかった。

暗い車の中の二人だけの密室では、手をつなぐことも、相手にタッチすることも意外と
容易に抵抗なく受け入れてくれる。狭い暗闇の効果で羞恥心が軽減されるからだろう。
相手の息づかい、仕草で口説くタイミングも旨くつかむことが出来た。
相手を気遣う意味でも、避妊は必ずコンドームを使用した。

いくつかの転職を経験してきたなかでも、20代の若いときに経験した仕事が、色々な
意味で役に立った。

特に、私を女好きにさせるきっかけをつくったのは、ミシンの訪問販売だった。
仕事の内容は、ひたすら毎日100件以上を軒並み訪問する。

そのなかから、数十件のお客様がドアを開けて話を聞いてくれる。
そのころはまで玄関のドアを開けてくれるお客様は、今ほど少なくはなかったが、
それなりのテクニックは必要だった。

そのときよく聞かされていたのは、物を売るのではなく自分を売れ。
すなわち、自分という人間の信頼と信用を売り込めとよくいわれていた。
そのころは意味がよく分からなかったし、理解出来なかった。

あるとき、支店長に同行して訪問販売の指導を直接受ける機会があった。
数十件目に、ようやく玄関を開けて話を聞いてくれるお客様に巡りあった。
目の前で展開されたその売り込みは、まさに目から鱗の商談だった?
十分も話すと、まるで昔からの知り合いみたいな雰囲気になっていた。

商品の話しなど一切しなかったにもかかわらずAランクの見込み客となった。
支店長いわく、今の奥さんはあと数回で口説くことができると自信をもっていった。
支店長の話では、我々のお客様はほとんどが女性だから、その人を口説くつもりで話を
しないと品物は売ることは出来ないといっていた。

口説くことが出来ると確信して初めて商品を進めると、意外に商談はまとまるそうだ。
セールスのなかには、本当にその奥さんを口説いてしまう者もいるそうだ。
その域に達するまでには、少なくても2万人以上のお客様と面談することだといわれた。
昔を思い出して話がそれてしまった。

結局、営業の厳しさを知らされて、一人前になれないまま今の仕事に就くこととなった。
ある家電メーカのサービス会社への転職だった。
仕事はお客様から依頼されて訪問するところから、前の仕事とは雲泥の差があった。
なにも売り込むこともしないし、依頼された家電品を修理するだけでよかった。
さらにお客様からは感謝されるし、なんて楽な仕事だろうと思った。
改めて転職してよかったと思った。

40代にさしかかった頃、私の女性観をくつがえすような、ある大きな出会いが訪れた。
私と10歳ほど年の離れた、小柄で色白の女性だった。
家電の技術指導を担当していた、ある電器店の奥さんだった。

社長とはよく修理で店に訪問したり、現場での修理の指導などをしていた。
社長は職人気質で、販売することより修理することに一生懸命だった。
田舎ではそういったやり方が、逆に信用を得てそれが販売につながっていたようだった。

奥さんは、昼になると食事を作ってくれたり、親切にしてもらっていた。
そのときは、ただ親切で気が利く奥さんだくらいの印象しかなかった。
そんなある年の桜の咲く季節に、営業所の所長から緊急の電話が入った。
社長が亡くなったとの連絡だった。

詳細は聞かされなかったが、病気とか事故とかではないようだった。
所長と一緒にお店に駆けつけたときには、肩を震わす愁傷しきった奥さんがいた。
あとで聞かされたのは、多くの借金を抱えての自殺だった。

所長の依頼もあって、時間を見つけてはお店に通って後の処理を手伝った。
田舎の電器店の販売のやり方は、信じられないくらいおおざっぱだった。
極端にいえば、ある時払いの催促なしの販売のしかただった。
夜になると、奥さんと集金に駈けずりまわった。

相手が亡くなったことを知ると、田舎特有の根も葉もない噂が飛び交っていた。
なかには、夜遅く店に訪れて奥さんを口説く客もいたと聞いた。
お客さんとの長引く後処理に、奥さんの精神的ダメージは限界に近づいていた。
日々やせ細っていく奥さんを見ていると、やるせなさに涙がこぼれてきた。

私の呼びかけにも反応がなく、返ってきてもその言葉に覇気がなかった。
営業所の所長に近況を報告しながら、事情を説明し担当者の応援を依頼した。
数日後には、集金とその他処理しなければならない問題も残り少なくなった。
少しずつ生気を取り戻してきた奥さんを見て、ようやく安心することができた。
仕事を抜きにして今までの慰労を兼ねて、奥さんをどこかに連れて行きたいと思った。
私の誘いに戸惑いながらも、人に見られて変な噂をたてられるのいやだと断られた。
私のがっかりした姿をみて、ぽつりと小さな声でつぶやいた。

「ごめんなさいね。せっかく誘ってくれたんだから・・・誰にも会わない遠い所ならいいよ・・・県外でもいいの?・・・いきたい所があるの・・・

その遠慮がちな言葉を聞いたとき、嬉しさのあまり一人舞い上がってしまった。
平日を選んで、奥さんが希望したある地方都市にドライブを兼ねて遊びにいった。
海の見えるレストランで食事をして、ある有名百貨店で買い物を楽しんで時間を過した。

夕方になり、時間を気にする奥さんを心配させないように、とりあえず帰路に着くことにした。
ぜひ見せたいものがあると、帰りは高速道路を避けて、あえて県境の山越えを選んだ。
1000メートルを超えるその頂上付近には、市内を一望できる穴場スポットがあった。
5月の初めにしては肌寒さを感じる季節だった。

澄み切った夜の空気の眼下に遠く離れた市内の明かりが、きらきら輝いていた。
すききった夜空を見あげると、一面の星の輝きに身も心も癒されていくのがわかった。
奥さんに言葉はなかった。頬に伝わる涙が光ってみえた。
夜空に浮かぶ星の輝きの美しさに、言葉より涙が今の気持ちを現しているようにみえた。

自然に奥さんの手を握ってしまっていた。
握り返す奥さんの手を引き寄せながら、肩を寄せ合って夜空を眺めた。
時間の経つのがわからないまま、目の前をどれだけの流れ星が流れただろうか。
気がつくと肩越しにかかる髪の匂いがたまらなく私の欲情を呼び覚ました。

その気持ちを察したのか、離れようとする奥さんの身体を正面から抱きしめた。
無言のなかでの二人の荒い息づかいが、今からの行為を予言しているかのようだった。
遠慮がちに重ねる唇の小さな震えが、喘ぎ声に変わるのに時間はかからなかった。
密室の暗闇の中で、無言のまま行為は進んでいった。

始まりは仕事から、それが同情に変わり、知らず知らずに好意をもつようになっていた。
こうなったらいい、こうしたいと心の隅に浮かび上がる心の卑しさを恥じていた。
今、目の前にそれが現実となって展開されようとしている。
永く蓄積されてきた欲望の渦が今まさにエネルギーとなって突き進んでいった。
すべてを知りたいすべてを自分のものにしたいと思う行為が、奥さんを包み込むすべての衣類を取り去ってしまった。
最後のショーツに手をかけたとき、腰を浮かして協力する奥さんの気持ちに安堵の喜びを
感じた。

二人は一糸まとわぬ姿のまま、重なった。
汗ばむほどにたぎった体は、奥さんのなかで更に熱を帯びて力を増していった。
まるで、獲物を狩り取った者の権利を誇示するかのように、がむしゃらに腰を突き動か
した。
しきりに何かを訴える声がした。
気がつくと、あまりに一方的な行為に、奥さんの声を荒げた言葉が返ってきた。

「なんて自分本位なの・・・相手を無視して力ずくで入ってくるなんて・・・怖いわ・・・私もあなたと結ばれることは嬉しかったわ。でもあなたの今の行為は私を単なる女としか見ていなかったわ・・・私が日頃知ってる、優しくて思いやりのあるあなたとはぜんぜん違った人に見えたわ・・・もうこれ以上はできないわ・・・もう遅いから帰りましょう」

それだけ、永く鬱積していた気持ちが叶って、冷静さを無くしていたようだった。

その後、無知なサラリーマンの私に、色々な意味の世間と男女の仲を教えてくれた。
まさに人生の師匠であり、私はいまだに愛人だと思っている。
その方もすでに70歳を越えられた。
本格的に踊りの師匠をしながら、ますます元気になられている。
女性のしたたかさと、そのパワーにはいつも圧倒されている。

 


 

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